コロナ関連のネット記事のコメントを見ていて思ったこと

「コロナの感染拡大は結局個人のせいではないだろうか?」

究極的に言えばその通りだと思う。だがしかしいったい何が感染拡大を助長しているのか、というのはよくわからないものであると思う。実際、毎日買い物に行くのと、感染対策を万全にした状態でライブを見に行くのとどちらが危険かと問えば、実際の所はよくわからないだろう。(もちろんなんとなく前者、後者の方が危険であるという意見は出てくるだろうが)

 そうなってくるとどこまでの行為をやるべきでないか?といった部分に関してはどうしても個人の考えに委ねられる部分が多いと思う。だがそうなると、神経質な人は多少大ざっぱな人の行為に対して怒りがたまり、逆に大雑把な人は自分の行動が批判されるいわれはないのに批判されているとストレスをためてしまうだろう。要は何をこのコロナ禍でしてはならないのか明確な線引きをしない限り何らかの諍いがネット上で起きたてしまう。

 現在の日本でも確かにこのコロナ禍で行ってはならない行為が多く存在するが、多くの人がそれを十分な規制ととらえられていないのではないだろうか?故に、メディアは「いまだにこんな感染拡大に広がる行為をしている人がいる」といったように、多くの人の怒りをあおる記事を書く。

 無論規制を敷くことは非常に困難である。だがしかしこんな多くの人が不満しか持たない緩やかな規制しかかけず、その緩やかな規制で、真綿で首を絞めるかのような経済活動の規制をするといった、どっちつかず、経済もコロナ感染状況も好転しないであろう状況を維持するくらいなら、大部分が納得しやすい部分にもう一度規制の線引きをしてもよいのではないだろうか?

 僕は結局このコロナ禍でのみんなの不満が発生している理由は、感染拡大になってしまうような行動が容認されている理由は、批判を恐れて緩い規制しか出していない、曖昧な線引きしかしていないからではないだろうか?